ノー・スマホ・デーの提案

4月は華やかな雰囲気が漂います。
私の所属する宮城大学でも新入生が入ってきて、キャンパスは急に賑やかになりました。みなさんの会社でも新入社員が入り活気づいていると思います。
今年の新入生に「スマホを使っているか?」と聞いたら、9割ぐらいがスマホを持っており、そのほとんどがLINEを使っていました。これまで、学生たちとの緊急連絡は携帯メールを使っていましたが、昨年ぐらいからLINEのグループに変わりました。変化は早いものです。ご存じのように、LINEが生まれたのは東日本大震災の直後です。これからは、”親密な人とのコミュニケーションが大切になる”との予想から生まれたサービスです。
スマートフォンは、私たちの生活にとって不可欠なデバイスになりつつあります。朝起きたらメールと共にFacebookやTwitterをチェックし、次にニュースまとめ読みサイトを見る。外出するときは、行き先案内で電車の時間をチェックし、天気はウエザーニューズで確認する、料理を作るときはクックパドを見る、などなど・・、きりがないですね。まさに、スマホがなければ1日が始まらず、スマホがないと外出もできない、”スマホ依存症”ともいうべき状況に陥っています。
新しいサービスやデバイスが登場することによって私たちの生活スタイルが変わることは今までも多くありました。それ自体は社会変化の一側面なので否定したり拒否しても始まらないのですが、あまりに急速な変化はいろんなところでひずみをもたらします。
私自身も、最近こんな経験をしました。家族と旅行していたとき、私はいつも通り、時間が空いたらスマホをチェックしていました。これはほとんど習慣化しています。しかし、一緒に旅行している家族にとって、それは許しがたい行為だったのですね。ついに切れられて、その後の会話はありませんでした。。

■ 大切な時間を無駄にしないために
最近話題になっている、コカコーラのコマーシャルがあります。「大切な時間をスマホで無駄にしないためのコカ・コーラの秀逸なソリューションとは」
http://uploadmag.com/archives/4940
”首を30度上げるだけで世界が広がる。ネットの世界もいいけど、リアルの世界の方がもっと魅力的だ。”という内容です。

■ 週1日は、ノー・スマホ・デー
そこで、提案です。週に1日は、ノー・スマホ・デーにしましょう!スマホを持たずに家を出ると、忘れていた世界が見えてきます。スマホを捨てろとは言いません。スマホを窓口としたバーチャルの世界は、私たちの生活の一部となっており、それを拒否することは出来ません。
かくいう私も、1日だけノー・スマホ・デーを実践しましたが、その後はなかなか実践できていません。勇気がいりますね・・・

ITコーディネータ宮城会コラムより転載(2014.4.14)
http://www.itc-miyagi.net/modules/weblogD3/details.php?blog_id=76